オンラインフィットネスの可能性

最終更新: 8月21日


※記事は6月末に執筆しています。

40万人が死亡すると警告され、全国に出された緊急事態宣言も5月末に解除され、全国的にフィットネスクラブ営業再スタートとなりました。

振り返ってみれば、医療関係者並びに関係者の努力により、心配されていた医療崩壊も起きず、死者数も世界最低水準で抑えられ、第一波では最悪シナリオを回避できたわけですが、連日のメディアによる熱心な報道で、しっかり恐怖心を植え付けられてしまいました。

6月に入り、自粛から共生へと表現が変わり、東京アラートもなかったことになり、なし崩し的に基準が緩和され、フィットネスクラブも営業再開となりました。余談ですが、東京アラートの解除区分でステップ2のフィットネスクラブよりも、ホットヨガがステップ1と順位が上だったことに、判断基準に疑問を持ったのは私だけではないでしょう。

とにかく再スタートとなったわけですが、植え付けられた恐怖心はそう簡単になくなるわけもなく、今のところ休会、退会者からの復帰者は予想よりも遥かに少なく、会員数を戻すには相当な時間がかかりそうだと落胆されているクラブも多いはずです。

そんなコロナ禍で、飲食業ではデリバリー、ビジネスマンはテレワークなど、各業界生き残りのため様々な取り組みが行われています。フィットネス業界でもオンラインフィットネスが重要だ!と取り組まれた企業・個人も多いはず。今号では旬な話題のオンラインフィットネスを考えていきたいと思います。

海外で流行っている!は参考にならない

新型コロナウイルスは海外で依然猛威を振るっています。

アメリカでは新型コロナウイルス感染者が現時点で220万人。死者数が12万人を超え、第1次世界大戦の戦死者の数を超えたそうです。6月に入ってからの1日当たりの平均死者数は約800人。最悪期だった4月は2000人。対して日本は感染者1.8万人。死亡者960名と何と100倍の差があります。

ヨーロッパで新型コロナ対策優等生と評価されるドイツでも、感染・死亡者数ともに日本の10倍以上です。

日本の被害が奇跡的に低い理由は、BCG予防接種か?清潔な生活習慣か?など様々な噂がありますが、結局よくわかっていません。

どちらにしても日本は災難を乗り切った感があり、コロナ禍真っただ中のアメリカやヨーロッパとはベースが違い、欧米でオンラインやヴァーチャルが流行っているから!と言っても、ベースが違いすぎて参考にならないということを頭に入れておかねばなりません。

数か月後のフィットネスクラブを予想

FIAからコロナ対策ガイドラインが発表されていますが、そちらによると岩盤浴・サウナは当分の間中止が望ましいとなっております。しかしながら、スーパー銭湯では普通に営業されており、フィットネスクラブでもサウナが解禁になり、ジャグジーも稼働するようになり、日を追うごとに普段通りになっています。

スタジオでも60坪スタジオで20名定員程度、しかも換気を十分にして激しいエクササイズは中止が望ましいとなっています。でも、ホットヨガは十分な換気はできません。自転車エクササイズやボクシングエクササイズなどの専門店は、基準を守って営業した場合、採算が合わず経営が立ち行かなくなります。なので、実際は定員をわずかに減らした程度で営業しています。

理想と現実。その狭間で各クラブの経営者は悩んでいるのが実情でしょう。

トレーニングジムでも、マスクを義務化しているのにランニングマシンにはアクリル板で仕切りがしてある。念には念をということでしょうが、どちらかで良いと思うのは私だけでしょうか?

最近は徐々に新型コロナとの共生の仕方が分かってきました。インフルエンザのような空気感染はしない。付着菌が目や口から入ることで感染すると。

ウイルスの変異により高い感染力を持った第二波が発生しない限り、マスクの着用義務は当分続けるようでしょうが、様子を見ながらコロナ前の状態に戻りそうです。

仮に強力な第二波が発生し、再度緊急事態宣言が出た場合は、前号に書いた運営の転換を早急に進めていく必要があります。

オンラインフィットネスの需要

やむにやまれぬ事情があった場合の救済策。

フィットネス業界の場合、それがオンラインフィットネスだと私は考えます。

先が見えない自粛期間中、様々なクラブが取り組んだと思いますが、軒並み成功とはいえない結果になったと思います。

要するに需要は無かったのかもしれません。

その理由を考えていきましょう。

クラブではプレコリオレッスンが人気です。

24時間ジムでも坪数に余裕がある店舗ではヴァーチャルスタジオを作り、プレコリオレッスンを放映しています。

レッスンのクオリティはマスターインストラクターが行うヴァーチャルレッスンの方が、クラブインストラクターよりも上のはずです。

では、人気があるのか?というと閑古鳥が鳴いているケースがほとんどです。競合店対策として無いよりはマシというレベルです。私も24時間クラブで導入する場合は、リアルレッスンを徐々に増やしていくことを前提に導入しています。

やっぱりライブの一体感はリアルじゃないと得られませんよね。

では、このヴァーチャルレッスンをオンラインで流したら・・・皆さんクラブに来なくても満足されるのでしょうか?結果は言わなくても分かりますよね。

オリジナルなコンテンツならニーズはあるのでしょうか?

今までもYouTubeでは沢山のエクササイズ動画が出回っているし、その他有料の動画配信チャンネルでもエクササイズ動画は溢れています。各種DVDも昔からあります。それらと差別化をするのは無理でしょう。

面倒だけども、わざわざクラブに来ることで気分が切り替わる。

周りから刺激を受けてやる気が出る。

クラブはそういう場所です。

需要があるのは双方向オンラインレッスン

これまではオンラインレッスンに否定的な内容を書きましたが、それは一方的なレッスン配信についてです。

双方向のパーソナルにはオンラインレッスンの需要はあるとおもいます。

ただし、双方向ということは60分のクラスならば、講師を60分拘束することになりますので、通常のパーソナルトレーニングと同等の金額が必要となります。であるならば、実際にクラブで指導してもらうほうが何倍も楽しめるはずです。

普段は直接合うことのできないカリスマトレーナーや芸能人など、その個人に圧倒的価値がある方のみがビジネスとして成り立つ世界だと思います。

では、クラブで取り組むとなると、チェーン店であればカリスマトレーナーを作り出すことも可能だと思いますが、一般のクラブでは現実的ではないでしょう。

これは逆に考えれば、フィットネス業界はオンラインの進歩に影響をあまり受けなく、地域に根を張り運営を続けることができるビジネスであるという証明でもあります。

最後に

新型コロナウイルスに振り回されている時期なので、どうしてもコロナ絡みの記事となってしまいます。この記事が出る頃には世間が様変わりしている可能性もあります。

大きく失った会員を取り戻す魔法のような手法も見当たらず、しばらくは苦しい時期が続くと思います。腹をくくって乗り切りましょう。

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