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24時間ジムもパーソナルジムもコラボの時代

苦境に立たされる総合フィットネスクラブを尻目に、空前の24時間ジム開発ブーム。その勢いは全国規模になってきて、人口数万人の地方でも複数のジムが乱立する異常な状態。

同様にパーソナルジムも出店の容易さから夢を見るトレーナーの独立開業が続いています。

さて2022年どれだけのジム・パーソナルジムが淘汰されるのか?また生き残る秘訣は?総合フィットネスクラブが復活するには?考えていきたいと思います。


24時間ジムは茹でガエル

「カエルは、いきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出すが、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失い、最後には死んでしまう…」 これをゆでカエル理論と呼ぶそうですが、何を言いたいかというと、会員数が徐々に低下しているのに、新型コロナウイルスの影響だと決め付け、いつかは回復するはずだと従来の運営方法を見直さないうちにクラブが傾いてしまう・・・そんな状態。

「以前はオープンしたら800名くらい集まっていたのに、今回の店舗は400名程度で停滞しているな・・・。まあコロナだし仕方ないか!ら来年になれば入会も増えてきて軌道に乗るだろう。」

これを読んでドキッとした方も多いはず。でも安心してください。多くの24時間ジム経営者が同じことを考えています。

立地・施設・料金が全てで、接客サービスを捨てているのだから、集客が厳しくなった時の二の手、三の手の戦略が無いわけです。会員の内訳も男女比75-80%男性、40才以下が9割前後と偏ったビジネスモデルな訳ですから、競合が出れば状況は一気に悪くなるのは目に見えています。後から出店するクラブは後出しジャンケン状態なので負ける勝負はしてきませんからね。

では、何となく会員数が集まらず、微妙に赤字のクラブはどうしていけば良いのでしょうか?

考えられる方法は

1 大幅に会費改定を行い格安クラブへと舵を切る!

2 スタッフにパーソナルトレーニングをさせて売り上げを稼ぐ!

3 スタッフに女性・高齢者も喜ぶプログラムを考えさせ、新たな層を取り込む!

この3択になるのでは?

まず1から問題を考えていきます。今後多くの24時間ジムが選択すると考えられます。当然ディスカウント戦争が起こり、耐えきれないクラブは撤退することになります。会員の質も会費と比例して低下していきますので、質の良い会員を失うことにもなりかねません。

続いて2です。「売り上げが減った分、パーソナルで売り上げを上げなさい!」こんなオーナー様の檄が聞こえてきそうですよね!そもそも、パーソナルトレーナーで売り上げを作れる方なら24時間ジムには就職しません。なので、現実は悲しいほど売れません。

最後に3です。24時間ジムにはスタジオ(主にバーチャル)があるクラブやファンクショナルスペースがあるクラブも多くなってきました。それら施設を活かして新たな層を獲得しようという考えは正解ですが、プログラムの研修、管理をどうするのか?またプログラムが稼働しても、PRしなければ知っていただけません。SNSをスタッフが駆使してPR活動を行い会員集客につなげる。これは非常に難易度が高いです。実際、今取り組んでいるクラブは本当に少ないはずです。チェーン店だと様々な場所に店舗が分かれますので、管理は更に厳しいでしょう。


パーソナルトレーナーとのコラボレーションに活路

24時間ジムを経営する企業の多くはフィットネスビジネス経験がない。業界経験がある専門家がブレーンでいない限り、ソフト面のテコ入れは諦めた方が無難です。では、どうすればいいのか?自社で対応できないのならば、できるパートナーを引き込むことです。

そのパートナーとはパーソナルトレーナーとなります。

「え!今もパーソナルトレーナーを採用しているよ?」そんな声が聞こえてきそうですが、取り組みが全く異なります。詳しく説明する前にパーソナルジムの現状についても考えてみましょう。


パーソナルジムの抱える課題

ライザップが火付け役となったパーソナルジム業態。内容は2ヶ月間で30万円程度の料金をいただき、個室指導+糖質制限でダイエットを実現するというもの。マンションの一室で開業できるため安易に独立開業されるトレーナーの方も多いですが、数多くの店舗が閉鎖に追い込まれているのも事実です。確固たる地位を築いたライザップ、エステ美容系のパーソナルジムは広告宣伝の関連予算が膨大です。多少腕に自信のあるトレーナーであっても、集客するのは至難の業です。せっかく集客しても2ヶ月で卒業してしまうビジネスモデルでは、常に新規顧客を開拓するための広告宣伝費に悩まされることとなるのです。

しかし、冷静に考えれば個室でパーソナルを受けられるからといって、1回あたり15,000-2,0000円を支払う程の価値があるのでしょうか?その金額を支払ってダイエットしたい層は飽和状態だと思います。


パーソナルトレーナーを目指す若者が多い

パーソナルジムが増えたことで、パーソナルトレーナーを目指す若者も増えました。

1パーソナルジムに就職しノウハウを獲得!

2自分のパーソナルジムを開業する!

3店舗展開でお金持ちに!

パーソナルトレーナーを目指す若者は本気で上記の3ステップを考えています。でも実際は先も述べた通り、パーソナルジムも飽和状態であり成功するのは至難の業です。

欲もあり、努力を厭わない=パーソナルトレーナーを目指す

固定給でなるべく楽をしたい=24時間ジムトレーナーに就職

24時間ジムの売り上げを上げるなら、パーソナルトレーナーとコラボした方が良い理由はわかっていただけたと思います。


24時間ジムでパーソナルジムを開業させる

個室で器具に限りがあるパーソナルジムと異なり、24時間ジムには様々な器具があります。更に月会費制で安定した会員の来館もあります。

パーソナルジムを開業するならマンションの一室と、どちらが有利かは考えるまでもありません。

ではどの様な開業方法があるのでしょうか?

1セールスブース&個室パーソナルジムを家賃取り提供

2セールスブースを家賃取り提供

まず1ですが、一角にパワーラックを置きパーソナルトレーニング専用エリアとする。セールスブースセットで家賃を支払い開業するパターンとなります。まず、専用のパワーラックがあるので、混雑時に顧客指導に影響が出ません。当然ジムの他のマシンも使用できることから指導の幅は広がります。また、セールスブースを設けることで、新入会員のカウンセリングや無料体験などセールスの機会に恵まれます。

クラブ側のメリットは、人件費がかからない。家賃収入が得られる。新入会員対応を任せられる。などのメリットがありますし、パーソナルトレーナーは顧客獲得のためにSNSなどの発信も努力しますのでクラブのPRにもなります。更にパーソナルトレーナーがSNSなどで獲得した会員からは月会費も貰えるわけです。

この場合の収入は全てパーソナルトレーナーの売り上げになります。お互いにとって損はないですよね。

次に2の場合ですが、ジムにパーソナルスペースを作れない場合となります。それ以外は同じです。

専属パーソナルトレーナーとして活動し、コースが終了しても会員として通い続ける環境がありますから、単発のパーソナル指導も獲得できるでしょう。何より指導の幅が出るはずです。高齢者用の機能改善など長く継続していただけるプログラムも充実してくることでしょう。


まとめ

今号では既存24時間ジムが売り上げを上げるための一例を紹介しました。次号では新規でクラブをオープンする場合の必勝コラブレーションや、総合フィットネスクラブのコラボレーションを考えていきます。

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