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ヨガ・ピラティス専門店の再生手法

昨年爆発的に増えたピラティススタジオ。その勢いは今年さらに加速するでしょう。過去、ホットヨガ、暗闇スタジオなどブームになった業態も含め、今年のスタジオ専門店を取り巻く環境と、経営不振のスタジオの再生手法を、実際の相談者のケースを例に考えていきたいと思います。


相談>ホットスタジオ+常温スタジオを経営

コロナ禍で会員数が40%減り、その後、会員数も増えてこない。近所には大型マシンピラティス専門店なども出店予定で、今後どのような対策をしていけば良いのか?

これは当社に寄せられた実際の相談です。

同じような悩みをお持ちのスタジオ経営者もいるでしょう。皆さんならどのようなアドバイスを送りますか?


ホットヨガはオワコンなのか?

一斉を風靡したホットヨガスタジオ。最近元気な話題が聞こえてきません。

理由を考えると3つ。

①    コロナ禍では相性は最悪であった。

・加温スタジオで換気が悪いとのイメージ。

・レッスン後にシャワーを浴びる必要があり、感染予防の点から避けられた。

②    国民生活センターからの注意喚起。 

・「国民生活センター ホットヨガ」と検索してみましょう。具体的な症状とともに、熱中症予防指針では「危険」に相当と明記されています。

③    成果を示せなかった。

・痩せるイメージ、デトックスできるイメージはあるが、会員の成果をPRできているクラブが少ない。成果がなければ次のブームに乗り換えられるのも当然。


ホットヨガの改善点

②の注意喚起は改善の余地有りです。そもそもなぜホットにするのかを考えていきましょう。人間の身体は筋温が上がってくると柔軟性が向上し、難易度の高いアーサナも可能になるようです。本来のパワーヨガ的なエクササイズヨガをすれば、自身で筋温をあげられるので済む話ですが、腕立て伏せも満足にできない低体力者が多い日本では、エクササイズ強度を下げ、その分室温を上げることで、大汗をかける現在のホットヨガの形になったと考えます。

次に③レッスン名に「下半身・・・」などダーゲットを明確にしてプログラム提供をしているスタジオは多いですが、その結果が一切掲載されていない。パーソナルジムのような体験談がなければ集客につながらない。

上記を踏まえ改善点は、室温を下げても満足できるプログラムの開発。そこで考えていただきたいのは、ヨガ屋さんだからヨガしかしてはいけないと思わないこと。別に会員はヨガを極めたいわけでもない。極論言えばインストラクターだって、インドでガンジス川に浸かり修行をした経験者などいないはず。なので、会員はホットヨガ施設で自分の目的が叶うプログラムがあればいいわけで、20分間の目的別エクササイズ+40分間のヨガなどの組み合わせが、実は正解だったりするのです。


ホットヨガの強み

フィットネス業界で検索順位が高いキーワードと言えばジム・ヨガの2つです。最近急増しているピラティスでさえ、ヨガの検索数に比べたら足元にも及びません。何より一般の方はピラティスがヨガの一種であるとの認識です。ホットヨガ〇〇とあれば、一発で何屋さんかイメージできる強みがあります。これは他のスタジオ業態と比較しても圧倒的なアドバンテージであると言えます。なので、相談者のホットヨガスタジオはプログラム改定とPR手法で再生できると考えます。


常温スタジオについて

ヨガ以外にも魅力的なスタジオプログラムは沢山ありますが、残念ながら先に述べたようにWeb検索では圧倒的にヨガ優位です。相談者のスタジオでもプレコリオを各種導入していますが、同じ内容をフィットネスクラブでも受講できるので差別化にはなりません。

導入するならオリジナルプログラムの構築と、スタジオ音響・照明など環境の差別化が絶対に必要となります。例えば、暗闇サイクリングといえばフィールサイクルが有名ですが、動かない自転車のペダルを漕ぐだけの単純なエクササイズでも、何種類ものプログラムや音源が用意されています。なので、3ヵ月に1度プログラムが更新されるプレコリオでは当然ながら太刀打ちができません。事実、フィットネスクラブでも暗闇サイクリング、暗闇トランポリンなどブームに便乗したけど衰退したプログラムが沢山あります。

相談者に対しては、差別化にならないプレコリオを全て辞め、マシンピラティススタジオへ改装することを提案しました。


マシンピラティススタジオの現状

コロナ禍でホットヨガが苦しむ中、一気に広まったのがマシンピラティススタジオ。今年はさらに勢いを増し、全国へと広がっていくと思います。

では、マシンンピラティススタジオは成功しますか?と聞かれれば答えは否で、数年持たずに多くのスタジオが淘汰され閉鎖することになると思います。

マシンピラティススタジオ開設を考えている方は、以下の内容を忘れないでください。

①    スタッフは資格取得後、すぐに辞めていきます。

出店コストは安いが、スタッフ教育が大変。マシンピラティスの資格取得は費用が高額なため、取得している方が少ない。就職後に資格を取らせるケースが多い。資格取得後に退社というケースをとても多く見てきています。

②    定員が多いスタジオは会員が数ヵ月で飽きて退会していきます。

ピラティスは気づきのエクササイズ。動きの正確さを重視し、自分の身体と向き合う。それがピラティスですが、効率を重視し20名を超えるような大人数でレッスンを行うと、効果を実感することは難しい。効果が実感できなければ、エクササイズ自体は単調なのですぐに飽きられる。

③    会費のディスカウント合戦がもう始まっています。

主要駅では複数の店舗が乱立。既に1万円受け放題が視野に入ってきている。

将来性を感じますか?でも現実です。

新規でマシンピラティススタジオを開業するなら、スタジオ単独ではなく組み合わせで付加価値を増すことが必要です。スタジオ+ボディメイクジムなどチェーン店にない魅力を出すことです。


相談者への提案

相談者に対しては、6名程度のセミパーソナルスタジオを提案。ホットヨガ同様に、ピラティスのエクササイズ内容に拘らず、効果を優先させる構成でBFR加圧エクササイズ、TRXやケトルベル、その他器具を組み合わせる。

ベースがホットヨガスタジオで長年運営されているので、スタッフを新規で採用し研修後退職されるリスクも低い。

近隣に大規模なマシンンピラティススタジオがオープンしますが、ホットヨガと少人数制セミパーソナルマシンピラティスの組み合わせは集客を考えるとベストと言えます。さらに対象年齢を絞り込むことで特徴がさらに増します。「40歳からのボディメイク」このようにキャッチフレーズを追加するだけで敷居が下がりますし、スタッフの平均年齢が高いスタジオでも逆に武器に変えることができます。


まとめ

今号では、ホットヨガスタジオを運営する相談者様に対して、当社が行った改善提案を記事にしてみました。


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