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  • 執筆者の写真isokari3

フィットネスクラブの人材育成術

潮目が変わってきていると感じています。

それはパーソナルジム・24時間ジムから総合クラブやプールレスクラブなど大型店へ転職を希望する方が最近非常に多いからです。

何故彼らはこのような行動に出ているのか?

優秀な人材を獲得できるチャンスのクラブ側が整備しなければならない環境とは?

今号では考えていきたいと思います。


24時間ジム社員は将来に不安を感じている

トレーナーを目指す方の多くが、自らトレーニングを率先して行い、ボディコンテストなどへチャレンジする方が多いですよね。24時間ジムの採用面接を行うと、働くというよりトレーニング環境を求めて就活しているのでは?と感じてしまいます。多くの24時間ジムでは、清掃と多少の会員管理以外は業務がありませんので、自身のトレーニングに集中する環境が整うわけです。短期間で見れば自分の好きな環境で業務するので楽しいと思いますが、数年後を考えると仕事にやりがいも持てず、給与UPも期待できず、一生働ける職場ではないと不安を感じています。特に最近では同タイプクラブの乱立や、格安クラブの出現で集客も厳しくなったことを肌で感じていますから、更に将来の不安が増しているのでしょう。

総合クラブで社員募集をすると、24時間ジムのエリアマネージャークラスが面接に受けにくるのも納得です。


パーソナルトレーナーは更に深刻

次にパーソナルジムで働くトレーナーですが、高額なセッションを販売するビジネスモデルなので、24時間ジムで働くトレーナーよりは意識が高いスタッフが多く、その分プライドも高く、報酬もそれなりを求めてきます。ただし、最近では同業が多すぎて満足な集客が取れていない店舗が非常に多いです。例えば横浜駅周辺ではパーソナルジムが50件超存在します。これだけ乱立すれば、ブログを頑張ろうが、YouTubeやSNSで発信を頑張ろうが、Web販促を行っても満足な顧客獲得はできません。以前は複数のトレーナーを抱え、羽ぶりが良かった店舗オーナーも、今では自分だけで食べていくのがやっと。当社にもそんな悲痛な相談が多くあります。少し前に驚異的な勢いで店舗展開を行なっていたパーソナルジムチェーンも続々店舗を閉鎖しています。トレーナー達も将来に不安を持つのは当然でしょう。またトレーナー業務面でも、狭い空間でマルチラックを駆使して運動を教えるのですが、プログラムにバリエーションもなくトレーナー側もマンネリ化してくる。更に成果を出した会員も数ヶ月後にコースが終了してやめてしまう。辞める際は継続営業を敬遠してか、連絡がつかなくなり、あからさまに避けられていると感じる。なんだか寂しい気持ちにもなり、将来の不安も相まって総合クラブへと転職を考える。

総合クラブが取り組むこと

以前は就職の優先順位は低く、パーソナルジムや24時間ジムに人材を取られていましたが、潮目が変わってきた今、クラブが採用前に取り組まなければならないことは何なのかを考えていきます。

そもそも、何故総合クラブは避けられていたのでしょうか?

見栄えの良い大きな施設。地域の人々に長年愛されて知名度もある。でも避けられていた理由は、ズバリ面倒くさそうだ!ということです。

トレーナーはトレーニングが好き、ボディメイクが好き、憧れのインフルエンサーの様な生活を送りたいと思っています。

なのに、総合フィットネスクラブでは、スタジオプログラム指導も要求され、スイミングスクール併設クラブであれば、スイミングコーチとして子供を教え、親御さんの対応も行わなければならない。このようにマルチな人材が求められるので、どうしても避けられてしまうのです。

クラブが取り組まなければならないことは、スタッフ業務分担を整備することです。

そもそも、ウエイトトレーニングが好きなトレーナーで、スタジオプログラムに適性があるトレーナーがいません。ある24時間ジムで、2号店はスタジオやピラティススタジオを併設するため、社員にレスミルズ資格を取得させようと取り組みましたが、驚くことに全員不合格となりました。ボディコンテストに出るようなトレーナー達でしたが、スキルは別物ということです。更に水泳ともなれば、泳げないトレーナーすら存在します。苦手なものを教え、その対象は対応が難しい子供であり、親から厳しくチェックもされる。そんな環境ではストレスで潰れてしまうことでしょう。

私は常々、総合クラブは専門店の集合体となるべきだと考えています。

それぞれのエリアでは専門性の高いスタッフが最高のサービスを行う。それでなければディスカウントスーパーに成り下がってしまうと。

総合クラブが輝いていた時代、スタッフはジム部門、スタジオ部門、プール部門と全て分かれており、それぞれ専門のスタッフが働いていました。

総合クラブが取り組間なければならないことは、スタッフの専門部門制にすることです。


具体的な取り組み方法<販促編>

まず、会員を集客でききなければ人員配置改革も始まりませんので、競合に勝てる販促方法を考えていきます。

格安2,980円(税別)クラブも、ちょこざっぷ、フィット365、アッティーボなど様々なブランドが出現し、最近ではYouTuberがプロデュースするFCなども増え始めています。

クラブ選びをする際は、「近所で、手軽に初めて、運動習慣が付いて、続く様ならステップアップで総合クラブへ!」そんな考えの方が多いはずです。当然、7,000円前後の24時間ジムも総合クラブも近所に格安クラブがオープンすると集客は大打撃で、入会の足がピタッと止まった。そんな話も聞こえてきます。

この格安クラブに負けないためには、「最初の半年間、会費4,980円」など。格安クラブと比較されても、遜色ない金額までディスカウントするしか、すぐに対抗できる策は考えつきません。

ハードルを下げ、入会いただければ、施設・サービスを体感いただける期間が十分に確保できます。競合に奪われるくらいなら大胆なキャンペーンが今は必要なのです。


具体的な取り組み方法<ジム編>

何でもサポートします!が総合クラブのジムの特徴ですが、実際は監視員レベルの業務になっているクラブがほとんど。24時間ジムや格安クラブが成立していることも考えれば、提供サービスを0ベースで見直すことが必要だと感じるはずです。

では、何をどうするのか?

一旦ベースを24時間ジムと同様に放置にする。

具体的には、営業時間常にスタッフが常駐し、巡回指導などを行うことを辞める。

スタジオレッスンスケジュールと同様に、初心者サポートを含む各種指導講座の時間割を作成し、Web予約で参加申請をする方式へ変更。これで格安ジムや24時間ジムと比較してもサービスは十分です。

各種指導講座以外の時間は、トレーナーはパーソナルトレーニング指導に専念する環境を整備。海外のクラブ同様に、リハビリ・高齢者向けの機能向上パーソナルと、ボディメイクパーソナルの2種類のコースを設定し、50分4,000円程度で提供する。

ジムカウンターは、パーソナルトレーニング受付ブースへとリニューアルして、手の空いているトレーナーが営業をするブースへとする。

各種講座はパーソナルトレーニングへの営業手段として、参加者をパーソナルチケット販売へと繋げる。

設備面でも、ファンクショナルエリアとパワーラックやマルチラックを必要数揃えることが必要になります。

ここまでの準備が整えば、パーソナルジムからの転職希望者を採用しても、十分に能力を発揮できる環境が整っています。初期の入会ハードルを下げる販促を行いましたが、その分余裕があるのか、体験パーソナル3回チケット9,900円などは非常によく購入いただけます。トレーナーは月1回、月2回、月4回などのパーソナル月間オプションを、会費ディスカウント期間中に積極的に販売して退会防止としていきます。パーソナルジム出身者はこの流れを容易にこなしていきます。注意するのは24時間ジムからの転職者で、彼らは総合クラブのトレーナー同様にセールスをする意識が低く、なのでパーソナルジムではなく24時間ジムに就職している方が多いのです。セールスは苦手、自分の興味あるトレーニング以外の業務は嫌がる。見誤ると地雷トレーナーを採用してしまうことになります。


まとめ

プール・スタジオは触れませんでしたが、総合クラブが今後どう巻き返して行くのか?その方法のヒントにはなったと思います。競合も多くなりましたが、まずは入会ハードルを下げ入会者を確保して、入会後に単価を上げて行く戦略を行いましょう。その戦力となるトレーナーも確保しやすい状況にあります。





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