総合フィットネスクラブが“次に導入すべき”決定版──24時間ジム乱立時代にこそ輝く〈ハイロックス〉という選択
- isokari3
- 43 分前
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ここ数年、フィットネス業界は明らかに「セルフジム時代」へと舵を切った。24時間ジムは低投資・低人件費モデルを武器に全国へ広がり、いまや地域の商圏には必ずと言っていいほど複数店舗が存在する。しかもその出店スピードは落ちる気配を見せず、フランチャイズを中心に、各地で新規物件が次々とオープンしている。その結果、既存の総合フィットネスクラブは、かつて武器であった「設備の厚み」「総合型ゆえの懐の深さ」だけでは優位性を保ちにくい状況に置かれつつある。
さらに厄介なのは、24時間ジムが“安い・簡素”という従来のイメージを脱却しつつある点だ。競争激化により、より多くのフリーウェイト、より広いマシンラインナップを揃え、「本格的に鍛える場」としての存在感を高めている。かつてのように「軽く運動したい人の入り口」という位置づけではなく、いまやフィジーク大会やボディビル大会を目指す層まで巻き込み、確かな成果を求めるユーザーの受け皿になっている。
SNSでは「○○ジムでコンテストの最終追い込み中」といった発信が一般化し、総合クラブの“専門性”に対する期待は相対的に薄まっている。ジム利用の“専門性の価値”が市場全体で希薄化しているとも言える。
このような環境下で、総合クラブはどう勝つべきか。「差別化の軸をどこに置くのか」「次の武器は何か」その答えを探すクラブは、確実に増え続けている。
■「マシンピラティス導入」──正攻法だが、総合クラブの状況とは相性が悪い
ここ数年で最も目立つ成長カテゴリーは、間違いなく「マシンピラティス」である。リフォーマーを使ったレッスンは女性を中心に爆発的に人気となり、専門スタジオは都市部だけでなく地方にも拡大中だ。パーソナルジムも女性客獲得の切り札として導入しはじめ、一部の24時間ジムでさえ小規模ながらピラティスエリアを作りはじめている。
つまり、総合クラブがピラティスを導入しても、「導入しただけで特別感が出る時代は終わった」ということである。
そして最大の壁は“人材”である。
総合クラブのスタッフは、アクティブ系・マシン指導・レッスン運営に強い一方、ピラティスインストラクターは全く別の世界の人材である。・身体の使い方の繊細さ・姿勢コントロールの美しさ・動作の精度・バレエ的な美的感覚こうした資質は短期育成が難しく、向き不向きがはっきり出る。
既存スタッフが資格を取りレッスンに立ったとしても、「何かが違う…」「やっぱり専門スタジオの方が満足感が高い」と顧客に思われてしまうケースは少なくない。
さらに、せっかく採用し育成したスタッフが、資格取得後にフリーインストラクターとして活動を始め、退職してしまう事例も後を絶たない。ピラティス指導者は副業・掛け持ちがしやすく、専門職ゆえ市場価値も高いため、“育てた瞬間に辞められる”という構造的リスクが常につきまとう。
このような背景から、総合クラブがピラティスで競争優位を作るのはかなり難しいというのが現実だ。
では、次は何を導入すべきなのか?
■ついに登場した「決定版」──ハイロックスという“誰もが戦える競技”
そこで注目すべき存在が、今回のテーマである HYROX(ハイロックス) である。
海外ではクロスフィットが一大ムーブメントとなったが、技術難易度が高く、事故リスクや設備要件も厳しいため、総合クラブが容易に参入できる領域ではなかった。
しかしハイロックスは違う。“誰でも挑戦できる競技”として設計されている。
種目は「ラン+8つのワークアウト」
年齢・男女・レベル別に使用重量が決まっている
動作難易度が高くない
初心者でも参加できる設計
ペア参加・チーム参加も可能
つまり、「フィットネスを競技として楽しむ」という新しい文化の入り口となる。
日本で初開催された横浜大会は大盛況で、参加者の幅広さが象徴的だった。ガチ競技者だけでなく、一般の女性、30〜60代の幅広い年齢層、主婦層、さらには運動初心者までが参加していたのである。
24時間ジムのボディメイク層が“コンテスト”を目標にするように、総合クラブの会員は“ハイロックス大会参加”を目標にできる。
会員に「目標」「仲間」「挑戦」を与えることができるのは、総合クラブの圧倒的な強みだ。
■総合クラブの“本質”とハイロックスは完全に一致する
総合クラブが他業態と決定的に違うのは、「場の価値」である。
体を鍛える場
仲間と出会う場
習慣を形成する場
チームが生まれる場
イベントを楽しむ場
これらは、24時間ジムには提供できない価値だ。
ハイロックスは、この“場の価値”と完璧にマッチする。
トレーニングを続ける理由が生まれる
「大会に出る」という明確なゴールは継続率を劇的に高める。
クラブ内にコミュニティが創出される
ペア参加・リレー参加があることで、自然と“ハイロックスチーム”が生まれる。クラブの空気が変わる。
既存スタッフで運営可能
動作は基本的なものが中心。特別な資格や高度な技術は必要ない。
24時間ジムが真似できない“広いスペース”が必要
これは総合クラブの大きな強みであり、参入障壁になる。
ハイロックスは、総合クラブが元々持っていた“コミュニティと場づくり”の価値を、現代的にアップデートする最高のコンテンツなのだ。
■導入するには? 総合クラブだからこそできる“スペース活用術”
ハイロックス導入の最大の壁は、種目の多さゆえに「スペースが必要」という点である。しかし、これはむしろ総合クラブの得意分野である。
稼働の悪い筋トレエリアの再配置
利用率の低い大型スタジオの部分転換
高コストとなるプールの一部を別目的化
駐車場階の一部を競技エリアに転換
空き時間帯での可変レイアウト
24時間ジムではまず実施できない、ダイナミックな空間再設計が可能だ。
総合クラブが活かすべきは、まさにこの「柔軟に空間をつくれる力」である。
24時間ジムが得意とするのは「安価・セルフ・ボディメイク」総合クラブが掲げるべきは「競技性・楽しさ・コミュニティ」
ここで勝負軸が完全に分かれる。
■採用・育成コストゼロで導入できる“珍しい新規アイテム”
ピラティスとの最大の違いは、既存スタッフだけで完結するという点だ。
基本動作中心で教えやすい
マニュアル化しやすい
スタッフが自ら競技に参加しやすい
モチベーションアップにも直結する
特に“スタッフが楽しめるコンテンツ”は現場運営の質を劇的に押し上げる。レッスン型業態では珍しく、「教える側もハマる」という特徴がある。
新規採用なしで導入効果を最大化できるのは、総合クラブにとって非常に相性が良い。
■総合クラブ復権のキーワードは「競技スポーツ化」
総合クラブがこれから生き残るためには、「運動の場所」から「競技スポーツを楽しむ場所」へ価値転換を図る必要がある。
目標があるから習慣が続く
仲間ができるから離脱しない
イベントがあるから会員が戻ってくる
コミュニティがあるからクラブが活性化する
セルフジムとは違う、“総合クラブならではの価値”を再定義する絶好のタイミングが来ている。
■最後に:ハイロックスは“総合クラブの未来を変える決定版”である
フィットネス市場は今、二極化している。
24時間ジム → ボディメイク・低価格・セルフ
総合クラブ → コミュニティ・競技性・楽しさ
この文脈で見ると、総合クラブが「次に導入すべきアイテム」がハイロックスであることがはっきり見えてくる。
誰でも挑戦できる競技性
強固なコミュニティが生まれる構造
既存スタッフで運営可能
導入によってクラブの“空気”が変わる
24時間ジムでは真似できない空間要件
クラブ価値の再定義が可能
会員のLTV向上につながる
総合クラブ再生のキーワードは「フィットネスの競技スポーツ化」である。
そして、その最初の一歩として最も即効性が高く、確実な効果をもたらすのがハイロックス導入だ。
ここを起点に、総合クラブは再び“選ばれる理由”を作ることができるはずである。


